みなさんのおかげでした

 今週で30年以上も続いてきた、とんねるずの「みなさんのおかげ」シリーズが終わりを迎える。昭和生まれの私もこの番組にはかなり楽しませてもらった。20代の人はあまり思い入れはないのかな。

 最近はコントも少なくなっていたが、全盛期のコントはかなり面白かったなぁ。特に子供ながらに「仮面ノリダー」は大好きだった。

 木梨憲武扮する仮面ノリダー仮面ライダーのパクリ)が毎週、石橋貴明扮する敵キャラを倒すという、流れはほぼ本物と同じで、途中に笑いを挟むか挟まないかくらいの違いだった。コントのくせに爆薬なども使っていて、当時バブルで羽振りが良かったんだろうなと思い返される。

 まだ小学生だった私は、なんとなくふざけた言動を面白いと感じていた訳だけれども、実は教育上あまり良くないことも色々あったのだと思う。(今ほど昔は規制もきつくなかったのだろう。)

 そのうちの1つ、今でも覚えているタカさん扮するラッコ男(プードル男だったか)のセリフがあるのだが、それが「オナラじゃないのよ、オナラじゃないのよ、ただ空気が入っただけ」というもの。

 これが何の意味だか分かったのは社会人になってからだった。もちろんここで解説すると、色々と問題が出てくると思うので、伏せておきたい。

 テレビ視聴者の需要と供給の関係が刻々と変わっていく中で、30年以上も続けることは大変なことだから、ここまで続いていたことは凄いことなのだが、とはいえやはりもうここが限界ということなのだろう。

 でももし、昔くらいの規制で番組を作れていたらどうだったのだろうか?とも思ってしまう。「これが見たい」という需要はあるものの、一方でそれを駄目という声もあることで、テレビ局はノイジー・マイノリティを受け入れざるを得ず、結果、大多数の需要は受け入れられず、視聴者が離れていくという図式ができているのではないかと推測する(まぁ在り来たりな考えですね)。

 とまぁなんとなく素人考えでテレビ論を語ってみたのでした。

 終わりがあれば始まりがある訳で。 また新しい出会いがありますように。